誰もがそれぞれの "いのち”を生きている。その尊さに触れながら、他者とつながり合う営みを軸に、医療・教育・創作・ケアの四つの領域で活動しています。
Story①
子どもたちが与えてくれたもの
20代で結婚し、その後すぐ、中国の蘇州と上海で7年ほど暮らしました。ふたりの子どもを出産し、暮らしは大きく変わりました。
「子どもが寝ない」「アレルギーが治らない」「熱が下がらない」ときには、入院が必要になり、危ない状態に立つこともありました。毎日が余裕をなくしていき、あの頃は、いつもため息まじりで、心が張りつめていた気がします。
自分が抱えきれないものを、子どもが代わりに背負い、いろんな形で表に出していたのかもしれません。現地の西洋医薬品を選ばざるを得ないこともありましたが、「使いたくない」という思いは消えませんでした。
そんなとき、漢方に救われました。皮膚が弱く、蕁麻疹がくり返し出ていた赤ちゃん時代に漢方を服用したり、塗ったりして落ち着くことがありました。その頃に、オーガニックコスメや、「触れる」タッチケアにも出会いました。触れることで自分のこわばりが溶けて、涙が止まらない日もありました。
子どものためにと始めたことが、いつの間にか、母である自分のためになっていました。子どもが、癒しを与えてくれていたのだと感じます。
そんな経験が重なり、思うようになりました。
忙しい日々を生きる女性が「根っこから潤い満たされる」ものを届けたいと。
触れること、触れられることを通して、大切な存在を、そして自分自身を慈しむ体験を重ねていけるもの。
赤ちゃんから安心して使える、日本の植物の力を活かしたオーガニックコスメ。
それが一番最適だと自然と思えました。
Story②
触れられなかった体験と想い
最愛の祖母の最期に、会えなかったこと。
手をとって「触れられなかった」こと。
その記憶も、ひとつの原点です。
わたしはおじいちゃんおばあちゃん子でした。長い休みのたびに、島根の石見地方に帰省し、山や川で遊びました。
蚊帳の中で大の字になって寝た夏の夜や、縁側から吹いてくる風。そのおうちはもうありませんが、あの土地に立つたび、何かが還ってくるような気持ちになります。
KAGURAを形にすることは、祖母がいのちを繋ぎ、わたしに問いとして、託してくれたギフトだと思っています。
その大切な土地のエネルギーを、祈りとともにKAGURAにのせています。
氣功や伝統の術を学んだご縁もあり、その方が本来持っている力がのびやかに発揮されるよう、KAMUNA独自の方法で、おまもりを創り、届けてきました。
KAGURAの商品にも、同じように、エネルギーをのせています。セルフケアを通して、肌だけでなく感情や、目に見えない部分までやわらかく整えていけるように。
わたし自身、多くの人に支えられてここまで来ました。KAGURAが、どこかで誰かの助けになりますように。
いのちに触れる場所として
サロンStoryは、ホームページをご覧ください。
私たちは、日々たくさんの「数値」に囲まれて暮らしています。体温、血圧、湿度、気温、降水確率、それに、健康管理アプリや、天気予報、スマートウォッチも。それらはとても便利で、指標をくれます。でも、その数値に頼りきるとき、ふと自分の“感じる力”をどこかに置きざりにしている気がします。
たとえば、熱を出した子どもを前にして、まず母親がすることは何だろうかと考えてみると、デジタルの体温計を見る前に、子どもの額に手を当ててみると思います。熱があるかどうかだけじゃなくて、その声の調子や目の動き、身体の動きから「今日はちょっと違うな」と体温計より先に、感覚に触れて、目に見えない「違和感」や「何かおかしい」と気づくと思います。
皮膚には“感じ取る脳”のような働きがあるとも言われています。神経科学では「皮膚感覚は第二の脳である」とされることもあり、触れることによって、脳より先に“安心・不安・違和感”などの感情が起こることがわかっています。
触れるという行為には、思考より早く本能的に察知する力がある。
KAMUNAでセッションをしていると、「何をしているのか」ではなく、「どう触れているか」で空間を変えていく瞬間があります。
こちらが変えようとしないとき、目の前の方が防御を解き、自らの意志で動き出す瞬間に出会います。それは、結果を出すための“手技”ではなく、ただ「ここに一緒に在る」ことで起こる反応。ふれることは、“生きている実感”を確かめ合う原始的な知恵といえるかもしれません。
この「どう触れるか」は、わたしがサロンで最も大切にしていることです。生きるための感覚を大事にしながら、日々の出会いに感謝し、ケアさせていただいています。
責任者 |
はぎの あきこ Akiko Hagino |
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所在地 |
兵庫県神戸市垂水区本多聞3丁目11-11 REGAL HOUSE5 201号 organic care salon KAMUNA |
お問い合わせ |
kamuna9999@gmail.com
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